「豪雨から起き上がろう」焼き物人形の収益寄付へ 佐賀・有田工生徒

西日本新聞 佐賀版 古賀 英毅

アマビエ、カエルなど6種類デザイン

 被災の苦難から立ち上がってほしい-。佐賀県立有田工高生徒がデザインした焼き物の人形「おきあがりこぼし」の販売益が記録的豪雨の被災地に義援金として届く。有田町の陶磁器商社「陶楽」の提案を受け、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校中に生徒が絵柄を考案した人形を販売。売り上げから経費を差し引いた利益全てを熊本県人吉市などに贈る。

 おきあがりこぼしは、高さが約6・7センチ、胴回りの直径が約5・4センチ。陶楽が2014年から熊本県の人気キャラクター「くまモン」をデザインしたものを販売していた。

 新型コロナの感染拡大を受け、同社の原口隆社長が、休校中の課題として新たなデザインを生徒に考えてもらうことを有田工に提案。同校が4月にアイデアを生徒に募ると、111点が集まった。疫病を封じるという妖怪のアマビエ、カエル、アザラシなど6案が採用されて、6月18日に商品化された。

 陶楽のホームページや有田館(同町幸平)で販売を始めると、豪雨が熊本県南部などを襲った。原口社長は、絶対に倒れないおきあがりこぼしは「被災に負けない」という思いにもつながると考え、販売益の有効活用を同校に相談し、義援金にすることにした。

 津川久博校長は「自分たちのデザインが商品になることだけでも生徒には貴重な経験で、それが支援にもつながる。教育的にもありがたい」と話す。

 おきあがりこぼしは一体2020円。8月半ばごろに陶楽から有田工に販売益を届け、同校が被災地に寄付する。原口社長は「少なくとも年内は義援金を続けていく」としている。陶楽=0955(42)4956。

(古賀英毅)

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