総料理長もうなった逸品 福岡・早良のパッションフルーツ「博多リリコイ」

西日本新聞 夕刊 佐藤 弘

 辺り一面に緑が広がる福岡市早良区の田園地帯。ハウスの中に入ると、赤紫の卵のような形の果実が鈴なりだった。パッションフルーツ。ハワイでリリコイと呼ばれ、国内では主に鹿児島や沖縄で栽培される南の果物である。

 「まずは食べてみて」。樹ファーム代表の平野秀樹さん(63)に包丁で果実を半分に切ってもらう。中には種を包むオレンジ色のゼリー状の果肉がぎっしり。南国果実の華やかな香りを漂わせる果肉をスプーンで口に運ぶと、心地よい酸味と甘みが広がった。

 建築施工の仕事をしていた平野さんが、生涯現役の舞台を求め、農家を志したのは一昨年のこと。故郷の鹿児島県の産地に1年通い、栽培のノウハウを習得した。土地を借りて苗を植え付けたのが昨秋。無農薬、無化学肥料での栽培に挑戦したところ、見事1年目で立派な実を付けた。

 先日は、グランドハイアット福岡の野島茂総料理長が来園し、その味を絶賛。早速、8月のスイーツの目玉として使ってくれることに。

 夢は「自分が学んだ栽培技術を周囲に伝え、仲間を増やして福岡市の特産品にする」こと。その思いを込めて「博多リリコイ」と名付けた。63歳にして男のロマン、全開である。 (佐藤弘)

 ▼博多リリコイ 1箱6~8個入りで3500円(税、送料込み。九州内)。申し込みはファクス=092(516)5237、メール=toropical-furu-tu@jcom.zaq.ne.jp=で、樹ファームへ。

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