一瞬で殺されたのかと妙に感心した 言葉を刻む(42)

西日本新聞 社会面

一瞬で殺されたのかと妙に感心した

 (佐賀県小城市、林田栄さん)

 長崎原爆投下翌日の1945年8月10日、爆心地近くの三菱兵器製作所大橋工場に救援に向かった。途中、止まっていた路面電車には、運転士がハンドルを握ったまま絶命し、乗客も席に座ったまま焼け死んでいた。一瞬で命を奪われたことが分かったという。顔も性別も分からなくなった人たちを鉄の棒で触り、反応がない人は死体処理班に、反応がある人は救護班に渡した。助からないと思った人には末期の水を飲ませた。2012年、86歳の時に取材に語った。

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