猛威を振るう新型コロナの陰に隠れ…

西日本新聞 社会面 飯田 崇雄

 猛威を振るう新型コロナの陰に隠れ、あまり注目を集めなかった東京都知事選(5日投開票)は大方の予想通り、現職小池百合子氏の圧勝で終わった。都民の私は、過去最多22人の候補者による活発な論戦を期待したが、公開討論会を目にする機会もなく、首都の課題は明確にならなかった。何より気になったのは、候補者とじかに接する機会が一度もなかったことだ。

 期間中、自宅がある郊外の団地周辺で選挙カーの音が聞こえたのはたった1回。しかも声の主は本人ではなかった。九州にいたときは、候補者の立会演説会を知らせる張り紙や立て看板をよく見かけたが、今回は目にしなかった。

 感染防止を理由に、インターネット上でのやりとりが推奨されるコロナ時代。いずれ選挙戦もネットが主戦場になるのだろう。巧みに編集されたネット動画を頼りに、会ったことも、見たこともない人を選ぶことには、違和感を抱いてしまう。 (飯田崇雄)

PR

デスク日記 アクセスランキング

PR

注目のテーマ