「見渡すかぎり泥だらけだった」 熊本派遣の県警援助隊が活動報告

西日本新聞 佐賀版 野村 有希

 佐賀県警は7月4日~7日、「広域緊急援助隊」として豪雨で被災した熊本県芦北町と津奈木町に警察官37人を派遣し、行方不明者の捜索などに協力した。機動隊の笹川哲平さん(37)ら3人が22日、県警本部で記者会見し、現地での活動を報告した。

 警察庁からの指示を受けて出動した笹川さんら機動隊24人は4日午後3時ごろ、熊本県芦北町小田浦地区に到着。多数の土砂崩れが発生していて、地面は膝まで足が取られるほどぬかるんでいた。「見渡すかぎり泥だらけ。ここまでひどい状態とは」。言葉を失った。

 芦北町では、行方不明になっていた高齢夫婦の捜索に当たった。土砂で埋まった夫婦が住む家屋の約5メートル下の場所で、土砂で体が埋まり顔だけ地表に出た状態の高齢女性を発見した。

 女性の知り合いなのか、近くで泣き崩れている人もいた。「一刻も早く家族の元に返してあげなくては」。小雨が降りしきる中、隊員たちは手で土をかき出した。約2時間半後、ようやく女性を土の中から救助したが、その後死亡が確認されたという。女性は亡くなってしまったが、笹川さんは「救助後、女性の知人から『ありがとう』と深々と頭を下げて感謝されたことが忘れられない」と振り返る。「佐賀でも災害が発生した際、迅速に救助活動を行えるよう、普段から訓練したい」と話した。

(野村有希)

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