「中立を保てない」原爆展の後援拒否 佐世保市と市教委、今年も

 長崎県佐世保市と市教育委員会が、原水爆禁止佐世保協議会が申請した原爆写真展の後援を断ったことが分かった。29日に協議会が市から連絡を受けた。会場で予定されている核兵器廃絶の署名活動を理由に「政治的、思想的中立を保てない恐れがあるため」としている。

 写真展は被爆地の惨状を市民に伝え、核兵器なき世界を訴えることを目的に8月8日、佐世保市中心部の公園で計画。署名は被爆者を中心に呼び掛けている「ヒバクシャ国際署名」で、国連に提出する。協議会は初開催の2017年から、申請を見送った18年を除き市側に後援を求めているが一度も認められていない。

 市教委社会教育課は取材に対し「核を取り巻くさまざまな意見がある中、賛否両論を巻き起こす署名を含む活動への後援は難しい」と説明。協議会の前川恵子理事は「被爆から75年になり、高齢化した被爆者は一日も早く核兵器がなくなるよう願っている。被爆県の自治体が署名を理由に後援を断るのはおかしい」と疑問視している。

(平山成美)

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