「暴力の街」から「福祉の街」へ 工藤会事務所跡地で暴追総会

西日本新聞 北九州版 白波 宏野

 2月に撤去が完了した特定危険指定暴力団「工藤会」の本部事務所跡地(北九州市小倉北区)で30日、同市や警察、企業でつくる「市暴力追放推進会議」(会長・北橋健治市長)の総会があった。跡地を買い取り、福祉の拠点化を目指すNPO法人「抱樸(ほうぼく)」(八幡東区)の奥田知志理事長も参列。「暴力の街」から「福祉の街」を目指し、決意を新たにした。

 「市民暴排の日」である8月18日を前に開催し、120人が参加。総会は例年、市役所で開催しているが、暴追運動の大きな節目であった事務所撤去の実現を受け、跡地で総会を開き、これまでの取り組みや成果をアピールした。北橋健治市長は「ついに暴力団のシンボルであった総本部事務所は取り壊され、われわれは今、この場所に立った。やっとここまで来ることができた」とあいさつ。困窮者支援に取り組む抱樸が跡地を福祉拠点として活用することに触れ、「まさに今、この地が生まれ変わろうとしている」と期待を込めた。

 抱樸は、跡地を県内の民間企業から1億3千万円で買収。民間企業への支払いと、土地取得などにかかる税金を含めた1億3千万円は金融機関からの借り入れで賄っており、目標額を1億円とする寄付を募っている。奥田理事長は総会後の取材で「(苦境に立っている人を)一人も取り残さない支援のプラットフォーム(モデル)になれば」と話し、支援を呼び掛けた。

(白波宏野)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ