福岡市、累計感染者1000人超 30代以下が7割超、重症なく

西日本新聞 ふくおか都市圏版 泉 修平

 福岡市の新型コロナウイルス感染者が31日、累計で千人を超えた。政府の緊急事態宣言後に一時は感染拡大が収まったかにみえたが、7月に入り急速に広がった。1日当たりの感染者は連日のように過去最多を更新し、「第2波」の様相を呈している。現在のところ感染者は30代以下が7割超を占め、重症者はいない。ただ、行動範囲の広い若者から重症化しやすい高齢者への感染が懸念され、市は感染予防策の徹底を呼び掛ける。

 同市での新たな感染者の確認は、県の緊急事態宣言が解除された翌日の5月15日から6月2日まで、19日間連続でゼロを記録。その後も散発的な確認にとどまっていたが、7月になって再び増加傾向に転じた。

 7月21日、それまで1日で最多だった26人(4月4、10日)を上回る39人が感染。29、30日には75人の陽性が判明した。クラスター(感染者集団)の発生も相次ぎ、7月は30日までに14カ所で確認。接待を伴う飲食店6カ所、ダンスクラブ1カ所など「夜の街」関連のほか、中学校や幼稚園、病院、介護事業所にも広がった。6月末までに388人だった累計感染者数は、1カ月ほどで2・5倍以上に膨れ上がった。

 「第2波」の特徴について市保健福祉局は「若者や無症状、軽症者が多い」と説明する。7月1~30日の感染者は30代以下が全体の70・9%で、4月の33・4%から大幅に上昇。重症化した感染者はなく、死者も、市内で21人目が出た6月18日を最後に確認されていない。市は検査数が増えたことが、感染者数の増加につながったとしている。

 高島宗一郎市長は7月28日、報道陣に「(1日の感染確認が)いずれ3桁になる。ワクチンの開発状況からも、現在のような状態が2年ほど続くのではないか」との認識を示していた。その上で「一人一人が無症状の感染者かもしれない、という意識を常に持ち、社会生活、経済活動を続けながら、高齢者や基礎疾患がある人にうつさないことが大切だ」と語った。 (泉修平)

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