「線状降水帯」九州で9回 7月3~8日の雨量割合、18年の豪雨上回る

西日本新聞 社会面 金沢 皓介

 九州各地に大きな被害をもたらした7月の局地的豪雨について、気象庁は31日、線状降水帯が九州で7月3~8日に9回発生、福岡、大分、熊本、鹿児島各県で降水帯がもたらした雨量が期間総降水量の7割を超えた地点があったことを明らかにした。降水帯による雨量の割合は、2018年の西日本豪雨よりも大きかった。

 気象庁は3~14日の降水を分析。水蒸気は梅雨前線に沿った南シナ海ルートと、太平洋高気圧の周囲を回る東シナ海ルートの2方向から合流、九州を中心に持続的にもたらされた。前線が停滞しやすい状況で上昇気流が強まり、前線の活動が強化されたとみられる。熊本県を中心に甚大な被害が出た3~4日と、福岡、大分県などが被災した6日の水蒸気流入量は、17年の九州豪雨や18年の西日本豪雨を大きく上回っていた。

 気象庁は(1)3時間降水量が80ミリ以上の降水域が線状で最大値は100ミリ以上(2)降水域が千平方キロ以上1万5千平方キロ未満(3)5時間以上停滞-の条件で抽出。九州では複数回にわたって線状降水帯がかかった地域があった。

 3~14日の期間総降水量は大分県日田市椿ケ鼻で1350ミリ、鹿児島県鹿屋市で1156ミリ。鹿屋市や熊本県天草市では7月の平年値の3倍を超える雨が降り、福岡県大牟田市は年降水量の平年値の56%に上る降水量を観測した。 (金沢皓介)

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