「子ども食堂」救う給付金? 10万円寄付相次ぐ 匿名で米300キロも

西日本新聞 社会面 白波 宏野

 新型コロナウイルス対策で一律10万円を支給する「特別定額給付金」を使ったとみられる子ども食堂支援の動きが、北九州市でじわりと広がっている。市役所や市内の食堂でつくる「子ども食堂ネットワーク北九州」には3月以降、18件計180万円の寄付があり、別に10万円分の米も届いた。コロナ禍で先行きが見えない中、食事も満足に取れない子どもたちに一人一人の善意が寄せられている。

 「10万円分の米を注文したので取りに行って」。5月下旬、匿名の電話を受けた市職員が指定された同市戸畑区の米店を訪ねると、米約300キロの代金が支払われていた。米は困窮家庭などに食べ物を届ける「フードバンク北九州ライフアゲイン」に託された。

 現金の寄付は、特に政府が給付金支給を決めた4月以降、きっちり10万円ずつの振り込みが相次いだ。「学校の臨時休校で給食がなくなり、ご飯が食べられない子どもがいると報道で知った」と電話口で支援の理由を話す人もいたという。

 市によると、イベントが中止になった企業などからも子ども食堂向けに米の寄付が相次ぎ、4~6月だけで昨年1年間の2倍超、約3・5トンが集まった。

 同市内の約30カ所の子ども食堂はコロナ禍で活動を休止していたが、5月中旬以降、順次活動を再開。3カ所で食堂が新規開設された。市は届いた支援金や食料などを各食堂に分配中で、市子育て支援課の担当者は「米も資金も食堂の運営には欠かせない。支援はとてもありがたい」と話している。 (白波宏野)

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