熊本・芦北の孤立集落解消 県道仮復旧、復興に一歩

西日本新聞 社会面 村田 直隆

 熊本県芦北町で唯一孤立状態が続いていた白石地区につながる県道が仮復旧し、1日から車両での災害ごみの搬出が始まった。球磨川沿いの集落は大半の家が1階天井まで浸水。不便な生活に耐えながら片付けをしていた住民は、ようやくつながった集落復興への「道」に思いを新たにした。

 この日、集落にはトラックや清掃車十数台が入り、泥まみれの家財道具などを運び出した。「本当にありがたい。元の風景を取り戻す一歩になる」。川口重行区長(72)は力を込めた。

 球磨川が氾濫した7月4日は、川口さんが所有する高台の空き家に住民30人と避難。2階の床上まで浸水した家もあったが、幸い人的被害は出なかった。

 ただ、外部につながる県道は崩落や土砂崩れで寸断。集落外に向かうには当初、JR肥薩線の線路を約30分歩かなければならなかった。持病がある高齢者らは避難したが、半数超の約20人は自宅2階などで生活し片付けに追われた。

 被災後約10日間は、電気や水道、通信も途絶。住民は2週間ほど支援物資の食料に頼る状態だった。住宅前の泥や家財道具から漂う異臭にも悩まされていた。

 豆腐店を営む白石憲男さん(73)も県道の復旧に安堵(あんど)した一人。水没した1階製造所の清掃を進めてきたといい「やるべきことはまだたくさんあるが、これを機に復旧作業を加速させられれば」と語った。

 熊本県によると、今回の豪雨では車の出入りができず住民がとどまった孤立集落が最大166カ所発生。現在、同県球磨村の境目集落を除き解消したとしている。

 (村田直隆)

熊本総局が移転しました

熊本総局 移転先地図

西日本新聞熊本総局が移転しました。新しい総局は、熊本市中央区の熊本桜町バスターミナルに近い坪井川沿いです。電話、FAX番号も変更となりました。

▼移転先
住所 〒860―0805 熊本市中央区桜町2番17号第2甲斐田ビル9階
電話 096(323)1851
FAX 096(323)1853

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ