その痛み「薬物乱用頭痛」かも 慢性的症状の改善策は?

西日本新聞 医療面

 慢性的な頭痛に悩まされ、市販の頭痛薬が手放せません。特に痛むのは両方のこめかみや後頭部です。原因は何が考えられるでしょうか。改善はできますか。 (佐賀市、30代女性)

佐賀県医療センター好生館 脳神経内科部長 高島洋氏

 痛み方にもよりますが、「片頭痛」や「緊張型頭痛」の可能性があります。

 片頭痛は通常、若い人に多く、拍動性といって脈打つようにズキンズキンと痛みます。吐き気や嘔吐(おうと)を伴うことがあり、痛みが強く寝込む方も多くいます。緊張型頭痛は頭の全体、後頭部が締め付けられるように痛むのが特徴。痛みは軽度か中等度で、通常は寝込むほどではありません。

 市販の頭痛薬を月に10日以上服用するのであれば「薬物乱用頭痛」かもしれません。薬の量が増えて効きも悪くなり、通常はあまり感じないレベルの痛みでも強く感じやすくなってしまう状態です。市販薬は簡単に手に入りますが、カフェインなどが混ざった合剤が多く、習慣性や依存性を生み出すことがあります。この場合は、自分で痛みをコントロールすることや、症状を改善することがなかなか難しくなると思います。

 痛みの頻度や程度が軽い場合はまだいいのですが、一日おきや毎日のように頻発すると仕事や勉学など日常生活に影響があり、治療が必要になるでしょう。痛みが我慢できなければ内科や脳神経内科などの専門医で適切な治療やアドバイスを受けることをお勧めします。特に薬物乱用頭痛は市販薬を中止し、病院で適切な成分の薬に変えることが必要です。

 症状をゼロにするのは難しく、治療は長期にわたるかもしれませんが、自分でできる改善策もあります。例えば、緊張型頭痛ではデスクワークなどで長時間同じ姿勢を取らないように30分から1時間おきに休憩を取ってリラックスしたり、お風呂に入ったときに肩や首をマッサージして筋肉の緊張をほぐしたり。片頭痛は誘発因子とされるストレス、疲れ、アルコールなどを避けるようにすべきです。

 質問からは「慢性的に」がどの程度か分かりませんが、痛みがいつから続いているのかも非常に重要です。数カ月、数日前からの頭痛であれば、くも膜下出血や脳炎、脳腫瘍など何か別の病気が引き起こす「二次性頭痛」の可能性もあります。手足のまひやしびれ、熱などを伴うこともあるのが特徴です。その場合も専門医で早めの検査を受けましょう。

 (佐賀市)

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