「助けられなくて、ごめんね」14人犠牲の特養ホーム 献花台に祈り

西日本新聞 社会面 壇 知里 長松院 ゆりか

 熊本県南部を襲った豪雨で入所者14人が犠牲になった球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」は3日午前11時ごろ、玄関先に献花台を設置し、後藤亜樹施設長や元職員ら約30人が花や和菓子を供えて黙とうをささげた。後藤施設長は、報道陣に対し「力及ばず、ご遺族に大変申し訳なく思っている。誠意を込めて説明したい」と述べた。

 被災当時、園にいた元職員の女性は「どの入所者にも思い出がある。助けてあげられなくてごめんね」と手を合わせた。約10年前に働いていたという30代男性も訪れ「きょうは暑いし、亡くなった皆さんは泥まみれだっただろうから」と14人分の水を供えた。

 園は7月4日の豪雨で1階部分が水没し、入所者14人が死亡。運営法人は「再建は困難」として、7月末でほとんどの職員を解雇した。村などは、利用者の受け入れ先を探している。

 運営法人の顧問弁護士によると、園内の清掃や遺品の回収を進めており、「遺族にはお盆前から遺品をお返しして、当日のことなどを把握している限り説明する」という。元職員らに聞き取りを行うなどして、豪雨災害について検証する考えも示した。 (壇知里、長松院ゆりか)

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