65人が犠牲 熊本豪雨発生から1ヵ月 今も2人の行方分からず

西日本新聞 一面 和田 剛 一ノ宮 史成

 熊本県南部を中心に大きな被害をもたらした豪雨災害から4日で1カ月を迎える。県全体の犠牲者は65人に上り、今も2人の行方が分かっていない。入所者14人が亡くなった球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」では3日、園関係者らが花を手向けた。一方、村の小中学校3校が3日再開し、県内で休校していた学校は全て再開した。

 県内の犠牲者のうち、65歳以上の高齢者は約8割の55人。亡くなったのは自宅が28人と最も多かった。夜明け前から集中豪雨と洪水に襲われ、避難が難しかった高齢者が多かったとみられる。自治体別では、球磨村25人▽人吉市20人▽芦北町11人▽八代市4人▽津奈木町3人▽山鹿市2人。

 生活を支える社会基盤にも深い爪痕が刻まれた。人吉、八代両市を結ぶ国道219号は一部区間で復旧作業が続く。JR肥薩線は橋や駅のホームが流失するなど450カ所が被災し、八代-吉松間で運休。保有する全5車両が浸水したくま川鉄道も全線で不通が続く。一方、線路への土砂流入などがあった肥薩おれんじ鉄道は、8日から一部区間で運行を再開する。

 河川や道路など公共土木施設の被害額(速報値)は1352億円。農林水産業の推計被害額は761億円で、田畑への土砂流入や山林の崩壊などが目立つ。

 政府は7月の豪雨を「激甚災害」に指定する方針。菅義偉官房長官は3日の記者会見で「(熊本地震、新型コロナに続き)3回目の被害に遭った皆さんに寄り添う中で、かつてない支援策を決めて推進していきたい」と述べた。 (和田剛、一ノ宮史成)

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