ペットボトルの水がレンズに!? 「収れん火災」要注意、福岡市でぼや

西日本新聞 社会面 古川 大二

 3日午前に福岡市東区のマンションでぼやがあり、水を入れたペットボトルが太陽光を集めるレンズのような役目をして出火したとみられることが、福岡県警捜査関係者への取材で分かった。過去にも各地で起きている「収れん火災」とみられ、専門家は「水入りペットボトルには十分に注意してほしい」と呼び掛けている。

 福岡東署によると、ぼやは3日午前9時すぎに東区名島5丁目で発生。マンション14階の自営業の男性(72)方のベランダに置かれていたプラスチック製の箱などが燃えた。室内にいた男性と妻にけがはなかった。

 捜査関係者によると、現場には箱が飛ばされないよう周囲に約10本の水入りペットボトルが置かれていた。火の気はないことから、太陽光がペットボトルの水を通過する際に屈折して箱に集まり、高熱によって発火したとみられるという。

 2016年3月には福岡市城南区の共同住宅で水晶玉が同じように作用してクッションが燃えたほか、18年7月には北九州市小倉北区のごみ置き場で、重しのペットボトルによってごみ袋を覆うネットが焼けた。両市の消防局はいずれも収れん火災だったとみている。火災に詳しい公益財団法人市民防災研究所(東京)の坂口隆夫理事は「状況によっては数十秒で発火することもある。太陽光が当たる場所には水入りペットボトルを置かないことが一番の対策だ」と話している。

(古川大二)

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