2年前の9月から…

西日本新聞 ふくおか都市圏版 森 亮輔

 2年前の9月から、自宅の玄関に赤、緑、黄と色鮮やかな全長8センチの木製の民芸品が置いてある。人吉・球磨地方の郷土玩具「きじ馬」。旅行した際に買った。子どもの健やかな成長を願う縁起物として、わが子を見守る▼旅行の写真を見直した。温泉旅館とうなぎの名店、球泉洞、そして球磨川。SL人吉と観光列車「かわせみ やませみ」の車窓から見える雄大なエメラルドグリーンは、いつまで見ていても飽きなかった。「また行きたいね」と家族で何度、思い出話をしただろう▼人吉駅のホームで撮った1枚にも、きじ馬が写り、説明板が添えられていた。「壇の浦の戦いに敗れた平家の一族が(中略)かつての都の栄華を思って作り始めた」。玄関のきじ馬を見るたび、心が痛み、一日も早い復旧復興を思う。 (森亮輔)

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