「雑魚寝の風景」なくしたい 段ボールベッド、設営時の労力軽減も必要 (2ページ目)

西日本新聞 くらし面 長谷川 彰

「製造即納」で対応、備蓄も活用を 南日本段ボール工業組合 児島圭多朗理事長

 九州・山口の8県市と防災協定を結んでいる、南日本段ボール工業組合(南段工)の児島圭多朗理事長にベッド供給態勢の現状と課題を聞いた。

 熊本地震の時は、自治体との供給協定がない状態で国のプッシュ型支援が行われ、かなり混乱した。どこに何個を持って行くか把握するのに苦労し、いざ持って行くと、知らされていなかった現地が困惑したケースもあった。

 今回の豪雨では、熊本県から改めて南段工に要請が出された7月7日以降は比較的に整然と対応できた。課題は、どこにどれだけの量が必要かの情報収集、その伝達、指示をどうスムーズに行えるかだ。

 関係機関の間でこれらが的確になされれば、われわれはきちんと対応できる。全国で災害が続く中で、前のめり気味にでも社会貢献していくという意識は共有できたと実感している。

 段ボールベッドの利点は必要となれば被災地近くの工場で、業界推奨型の品を即座に製造して現地に送れる点。新品なので感染症対策で消毒する必要もない。避難所の撤収時には古紙業者が回収してリサイクルに回す仕組みも整っている。

 手早く組み立てられる改良型も出てきたが、製造できる工場が一部に限られる事情もある。こうした製品は、必要最小限の自治体備蓄分として活用してもらい、追加分は従来品を製造即納するやり方とミックスするのが、現時点では最善ではないかと考えている。

 梅雨は過ぎたが台風シーズンも要警戒。地震もいつ起こるか心配だ。業界としても気を緩めずにいたい。

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ