朝鮮人、被爆者という二重の引け目があった 言葉を刻む(48)

西日本新聞 社会面

朝鮮人、被爆者という二重の引け目があった

 (広島市安佐南区、李鐘根さん)

 日韓併合後、朝鮮半島から日本に移った両親の下、広島で育った。物心が付いたころから周囲に「朝鮮人」とさげすまれ、近所の男性に道端で小便をかけられたこともあった。創氏改名で得た「江川政一」で通し、朝鮮人ということは隠した。広島原爆で顔や首などに大やけどを負うと、今度は「うつるけー向こう行けや」と差別された。80歳を超えて証言活動を始めるまで「日本人に化けて生きてきた」。本名を名乗ったとき、不思議と胸のつかえが取れたという。2017年、87歳の時に取材に語った。

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