読み聞かせ活動、コロナで休止 直方市の住民ら「楽しみに待ってて」

西日本新聞 筑豊版 坂本 公司

 小学校に出向いて児童に本の読み聞かせを行う地域住民の活動が、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため再開できないままのところがある。福岡県直方市教育委員会によると、市内の全11校でまだ行われておらず、多くが9月からの再開を予定する。直方南小(同市新町)の読み聞かせグループは、児童に会えない寂しさを感じながらも「また学校に入る日が来るので、楽しみに待っていてほしい」と呼び掛けている。

 同小の読み聞かせボランティアグループ「虹の会」は、同校児童の保護者や、かつて子どもを通わせていた「元保護者」ら若手から80代までの男女12人でつくる。2月末までは毎週木曜の朝、1~6年生の教室にメンバーが入り、約15分間児童の前で本を読んでいた。

 だが新型コロナ感染拡大を受け、3月以降は活動を自粛した。学校はそのまま臨時休校となり、恒例行事のメンバー総出による大型紙芝居「ありがとうの会」も取りやめとなった。

 新学期に入り、休校期間が明けた現在も、読み聞かせを再開できていない。筑豊地区で新型コロナの感染者確認が続く中、児童とグループメンバー双方の感染予防を図るためという。8月下旬に大型紙芝居を楽しんでもらう行事を実施し、9月から毎週の活動を再スタートさせる予定だ。

 メンバーにとってもどかしい日が続いているが、一人一人が活動のやりがいを思い出しながら再開を待っている。

 古参の一人、三角美加さん(48)は「子どもが本との接点を持つための案内人」と自任する。児童とのたわいもない話から「運動会でいざこざがあった」などのクラスで抱える問題をつかみ、それについて考えてもらうきっかけとなりやすい本を選んで読むという。再び児童に向き合う日を思い描きながら「ストレスがたまっているだろう子どもにちょっとした楽しみや癒やしを与えたい」と話す。

 吉広悦子さん(51)も「再開したら、コロナ禍前と変わらない日常の一こまとして児童に受け入れてもらえればうれしい」。古森利佳さん(50)は「早くみんなの元気な声を聞きたい」と楽しみにしている。再開後も精力的に活動するため、同会は在校生の保護者を主な対象としてメンバー募集を続けている。

(坂本公司)

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