ニセ電話詐欺、地域の力で防ぐ コンビニと銀行に感謝状 筑紫野署

西日本新聞 ふくおか都市圏版 西村 百合恵

 高齢者を狙って電話をかけ、個人情報などを探る「アポイントメント電話(アポ電)」や架空請求による詐欺が筑紫野市や太宰府市で発生し、福岡県警筑紫野署(末次敏男署長)は「地域の力で未然防止を」と関係機関に連携を呼び掛けている。

 同署は7月、詐欺被害を未然に防止したとしてセブン-イレブン筑紫野筑紫店の藤井佑介店長(29)と西日本シティ銀行太宰府支店で案内業務を担当する佐藤美和子さん(47)に感謝状を贈呈した。この二つの具体例を見てみる。

 6月末、筑紫野市内の70代女性のスマートフォンに「4700万円当選、手数料に3千円のウェブマネーカードが必要」という1通のメールが届いた。セブン-イレブンを訪れたが、カードの購入方法が分からないでいる女性に気付いた藤井店長がメール画面を確認。「これは詐欺ではないですか」と声をかけ、その場で110番した。

 もう一つは、7月上旬、70代の女性が西日本シティ銀行で新札への両替を希望。用途を聞くと口ごもったのに異変を感じた佐藤さんが事情を尋ねた。女性は前日に自宅に届いた「現金99万円を振り込む準備金として6千円を送金する必要がある」と書かれた封書を持っていた。詐欺と判断した佐藤さんは、同店隣の太宰府交番へ駆け込み警察官と女性を説得したという。

 同署によると、今年1~6月の半年間に管内で発生したニセ電話詐欺のうちアポ電が35件、架空請求が4件。被害額は220万円(1件)だった。前年より減少しているが、例年7~9月には増加傾向があり注意を呼びかけている。

 桝本賢一副署長は「ニセ電話詐欺は手口が巧妙化。自分では見抜くのが難しいこともある。地域など周りが協力して防いでいくことが大切」とコンビニや銀行などに協力を訴えている。 (西村百合恵)

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