馬毛島滑走路2本新設 秋にも手続き開始

西日本新聞 総合面 片岡 寛 湯之前 八州

 米空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)移転候補地として政府が買い取りを進める鹿児島県西之表市の馬毛島について、防衛省は7日、基地の施設整備案を公表した。2450メートルと1830メートルの滑走路2本を建設。今秋にも環境影響評価(アセスメント)手続きを開始する。アセスは1年以上、工期は4年程度を見込む。飛行に最低限必要な施設を先行して建設し、基地完成前にFCLPを受け入れる可能性があるとしている。

 山本朋広防衛副大臣はこの日、西之表市で八板俊輔市長、鹿児島市で塩田康一知事と会談。仮登記を含め島全体の99%の取得を完了したことを明らかにし、今月から種子島で住民説明会を開く意向を表明した。

 塩田氏は会談後、「基地整備の必要性の議論をもう少し詰める必要がある」と記者団に語った。訓練受け入れへの賛否は「必要な段階になれば表明する」と述べるにとどめた。

 馬毛島は広さ約8平方キロの無人島。整備案によると、島は自衛隊基地として整備し、2本の滑走路は風向きで使い分ける。FCLPは1回10日程度で、年1~2回を予定。12キロ離れた種子島の騒音被害軽減のため、米側は飛行経路を海上に設定したとしている。馬毛島には滞在施設も建設し、1回の訓練で米軍関係者が約1カ月滞在する。

 自衛隊の輸送機オスプレイやF35B戦闘機の訓練、南西諸島防衛や災害発生時の後方支援の拠点にすることも想定しており、基地で恒常的に勤務する自衛隊員は150~200人程度を見込む。 (片岡寛、湯之前八州)

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