球磨川堤防決壊、要因は「川に戻る水の勢い」 九地整が見解

 国土交通省九州地方整備局は7日、熊本県南部を襲った7月の豪雨で同県人吉市の球磨川の堤防が決壊した原因について、「堤防を越えた水が川に戻るときの勢いでのり面が崩壊した」との見方を明らかにした。福岡市で開かれた専門家による調査委員会の会合で示した。

 同局によると、決壊は2カ所で発生。人吉市中神町馬場の右岸の幅約30メートルと、約1・4キロ下流に位置する同市中神町大柿の左岸の幅約10メートルで、現場付近の川はS字状にくねっている。

 7月13日の現地調査で、農地から漂流したハウス施設の残骸が決壊箇所の近くにたまっていたり、下流方向に草が倒れたりしていたことが判明。九地整は痕跡などから、氾濫した水が川からあふれた後、低地に流れ、再び川に「越流」して決壊を招いたと推察。陸地が山や高台に囲まれ、氾濫した水が逃げ場を失ったことも影響したとみる。

 今後もデータによる裏付けを行うほか、川の水が堤防の土の中に染み込み、強度が弱くなってのり面が滑る「浸透」といった他の要因も絡んでいないか調査や分析を進める。 (大坪拓也)

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