「心の支え、戻して」豪雨被災地区で観音像盗難

西日本新聞 熊本版 井崎 圭

 熊本県南部を襲った豪雨で被災した人吉市中神町大柿地区で、地元住民が古くから大切に守ってきた木彫りの観音像が盗まれた。住民は人吉署に被害届を出した上で「観音像は地域の心の支え。良心があるのなら戻してほしい」と訴える。

 同地区の榊愛子さん(75)によると、7月4日の豪雨で「大柿観音堂」が被災。榊さんが6日、泥だらけで倒れている観音像を発見した。「かわいそうだ」と思って水で洗い、さい銭箱の上にビニールをひいて置いていたが、翌7日、観音像は消えていたという。榊さんは「この辺りは避難所で過ごすなどして夜に人がいなくなる。その間に盗まれたのかも」と推測する。

 市教育委員会によると、観音像は高さ56センチで江戸時代に制作された。住民たちが交代で掃除、供え物も絶やさなかったという。「観音像は地域にとっては大切な宝。早く戻ってきてほしい」と榊さん。

 人吉署は被災地を狙った盗難事案を防ぐため、24時間体制で見回り活動を続けている。斉藤晴士副署長は「盗難事案の捜査はもちろん、地域住民が安心して復興に取り組めるよう犯罪抑止に努める」と話す。

 (井崎圭)

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