「世界のため考えて」二重被爆の遺族ら、原爆資料館で証言講話

西日本新聞 長崎・佐世保版 西田 昌矢

 長崎市平野町の長崎原爆資料館では、被爆者の家族や第三者が被爆体験を聞き取り、本人に代わって語る「家族・交流証言講話」があり、約30人が語り部2人の話に耳を傾けた。

 広島と長崎で二重被爆し、2010年に93歳で亡くなった山口彊(つとむ)さんの孫、原田小鈴さん(45)がマスク姿で登壇。三菱重工業長崎造船所の設計技師だった山口さんが、出張先の広島市で被爆し、救援列車で長崎市に戻った後で再び被爆した経緯を語った。原田さんは「人間の世界に核兵器はいらない」と、山口さんの生前の言葉を添えた。

 山下恵子(62)さんは、10歳で被爆し、母と姉、兄を亡くした下平作江さん(85)の体験を伝えた。生き残った下平さんの妹も原爆の後遺症に苦しみ自殺した。「戦争のない世界のために何をすればいいか、考えてみてください」と呼び掛けた。

 (西田昌矢)

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