少子化、早い巣立ち…アオバズク育つ神社に異変?

西日本新聞 北九州版 石黒 雅史

 「今年は何かおかしい」と、小倉南区のアマチュアカメラマン原忠則さん(77)は言う。10年以上前から福岡県行橋市の正八幡宮に通い、毎年飛来するアオバズクを撮り続けてきた。熱心なウオッチャーだから、異変を感じるのだ。

 神社によると、アオバズクが境内に飛来し子育てするようになって70年ほどになるという。今年も5月1日ごろにつがいが飛来し巣を作った。

 原さんによると、ひなが巣から出て姿を見せたのは7月8日ごろ。例年より1週間から10日ほど早い。毎年3、4羽は生まれるが、今年は2羽だけで、極めて異例という。おまけに1羽は他の野鳥に襲われたようで大けがをして木から落ち、かごの中で療養中にいなくなった。そして親1羽は7月に早々と消え、もう1羽もこの数日間姿を見せない。今、境内で確認できるのは子ども1羽だけだ。

 日本野鳥の会筑豊支部の下田信広さん(73)=豊前市=は“少子化”を「温暖化の影響は考えられる。夜も気温が下がらず、卵を抱いたら熱すぎて育たないのかも」と話す。

 巣立ちが早まった分、南方へ旅立つ日も早まるだろうと原さんは予想する。例年ならお盆ごろに親から順に旅立ち、最後の子どもが8月末ごろだが、今年は20日ごろか、もっと早いかも。環境の変化に不安が募る。そして願う。「これに懲りず、また来年も来てくれ」と。 (石黒雅史)

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