がれき残り安全保てず 芦北町の海水浴場3カ所、開設断念

西日本新聞 熊本版 村田 直隆

 御立岬のみ復旧

 不知火海に面する熊本県芦北町は、7月の豪雨で砂浜に流木やがれきが流れ込み、撤去後も安全確保が難しいとして、町内の海水浴場4カ所のうち3カ所で今年の海開きを断念した。町が復旧を急いだ御立岬海水浴場(同町田浦町)は遊泳できるようになったが客足は低調で、観光業への打撃は避けられそうにない。

 記録的豪雨に見舞われたのは、4カ所一斉に海開きを予定していた7月4日。海水浴場には山から流れ込んだり、海から漂着したりした木々やごみが散乱。砂浜の一部がえぐれ、大量の砂が海に流出した。県が漂着物を撤去し、海水浴場を管理する町が整地を進めてきた。

 しかし鶴ケ浜海水浴場など3カ所は砂浜にガラス片などが残っている可能性があり遊泳禁止に。周辺の道路沿いの斜面が複数箇所で崩れており、二次災害の恐れもあるという。萩の越海水浴場と芦北マリンパークビーチの駐車場は、土砂崩れ現場などから除去した土の仮置き場になっている。

 鶴ケ浜海水浴場は芦北海浜総合公園に隣接し、美しい白浜と青い海が人気だ。例年多くの観光客が訪れることから、海の家の関係者はショックを隠せない。

 同海水浴場にある山元商店は今季の営業を断念。スタッフの山本百合香さん(51)は「開店すると、遊泳できると誤解されてしまう」と説明。「5、6月は新型コロナウイルスの影響で開けられず、今度は豪雨。海の家の収益に頼って生活しているので、かなり痛い」と声を落とした。

 御立岬海水浴場は比較的被害が少なく、町は地元の子どもたちのため整地を急ピッチで進め、今月1日の海開きにこぎ着けた。ただ、コロナ禍や肥薩おれんじ鉄道の不通もあり、例年より客は少ないという。書き入れ時のお盆を控え、海の家「カメリアハウス」を経営する大石重成さん(55)は「元に戻ったきれいな砂浜と海を見に来てほしい」と話した。

 (村田直隆)

熊本総局が移転しました

熊本総局 移転先地図

西日本新聞熊本総局が移転しました。新しい総局は、熊本市中央区の熊本桜町バスターミナルに近い坪井川沿いです。電話、FAX番号も変更となりました。

▼移転先
住所 〒860―0805 熊本市中央区桜町2番17号第2甲斐田ビル9階
電話 096(323)1851
FAX 096(323)1853

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ