新種ハエに「ナカムラテツ」と命名 功績後世に 佐賀大研究グループ

西日本新聞 米村 勇飛

 昨年12月にアフガニスタンで凶弾に倒れた故中村哲医師の功績を後世に伝えようと、新種のタマバエの学名に「Massalongia nakamuratetsui」(マッサロンジア・ナカムラテツイ)と付けられた。和名は「ミズメタマバエ」。佐賀大農学部の徳田誠准教授(昆虫学)らの研究チームが発見、命名した。中村さんは昆虫好きとして知られていた。

 徳田准教授らは2018年8月、佐賀県と長崎県にまたがる多良岳の中腹で、広葉樹のミズメに虫が寄生して一部組織が異常成長する「虫こぶ」を発見。19年春に成虫(体長約2~3ミリ)を調べたところ、従来のタマバエとは交尾器の形状などに違いがあり、新種と結論づけた。

 新種報告の論文執筆と学名を検討中に、中村さんの訃報に接する。面識はなかったものの、人道支援活動に共感していたエジプト出身のイルサイド・アイマン研究員が「中村さんの名前を付けることで多くの人に功績と精神を伝え、受け継いでもらいたい」と提案。中村さんが現地代表を務めた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)を通じ、遺族の了承を得た。

 徳田准教授は「中村さんの活動に対しては尊敬という言葉以外にない。学名を通して後世の研究者や人々に功績を知ってほしい」と話している。(米村勇飛)

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