1142匹アートな猫 筑豊の作家8人が企画展 直方谷尾美術館

西日本新聞 ふくおか版 安部 裕視

絵、写真、ブローチ…197点

 福岡県直方市殿町の直方谷尾美術館で夏の企画展「猫の室内楽」が開かれている。筑豊在住の画家や写真家ら8人が猫をテーマに制作した197点を展示し、作品中の猫は合わせて1142匹。表題の猫の室内楽には「猫をテーマにした芸術の重奏。のびのびと暮らす猫のように、作品の共鳴を自由に楽しんでほしい」とのメッセージが込められている。9月6日まで。

 出品作家は、画家=河村陽介さん(川崎町)、小川政敏さん(田川市)、浅田敏子さん(直方市)▽写真家=前田和美さん(同)▽造形作家=渡邊玲子さん(嘉麻市)、毛利憲治さん(田川市)▽版画家=原田美佐子さん(直方市)▽デザイナー=佐土嶋文香さん(川崎町)。浅田さんは「8人それぞれの作品から、皆さんが猫が好きなこと、猫がどんな表現でもできることが分かる」と話す。

 浅田さんが出品した8点の作品のうち「remember1」は2014年の太平洋展で文部科学大臣賞を受賞。東日本大震災をモチーフに、津波に襲われる2匹の猫が板につかまりながら生きようとする姿をイメージし、「多くの猫や犬が命を奪われたと思う。震災の悲劇を忘れてはいけないとの訴えを込めた」。

 河村さんは筑豊の民話などを題材にしたデジタル紙芝居「筑豊物語」を動画サイトで公開しており、その中から宮若市の民話「追い出し猫」にまつわる作品「猫塚」の原画9点など計13点を出品。前田さんが写真に収めたのは「猫の島」と呼ばれる新宮町の相島で暮らす猫たち。約30匹が漁港に集まった「島猫サミット」、水たまりで4匹がのどを潤す「ドリンクバー」など15点を展示する。

 毛利さんの造形7点はワイヤなどを使い、体操やボルダリング、スケートボードなどの五輪競技を楽しむ猫を表現。ブローチ作家でもある原田さんは、クスや桜などの木彫りのブローチ猫778匹を集合させた。

 渡邊さんは段ボール紙や新聞紙で作った「カミネコ」18匹、小川さんは56匹を描いた大作「ねこだらけ」など20点、佐土嶋さんはしっくいをベースにアクリル絵の具を使った「○(まる)のみたゆめ」など6点を出品している。

 午前9時半~午後5時半で、毎週月曜日休館。一般400円ほか。同美術館=0949(22)0038。 (安部裕視)

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