病床6割稼働に危機感 拡大防止へ宿泊施設利用を 福岡県医監・白石氏

西日本新聞 社会面 斉藤 幸奈

 患者に軽症者多いが…

 福岡県内の新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる病床は63・7%(10日現在)が稼働している。政府の新型コロナ感染症対策分科会の資料によると、4日現在で沖縄県に次いで全国で2番目に高い。どんな病状で入院し、どの程度の危機感を持つべきなのか。新型コロナ対策を担う県保健医療介護部の白石博昭医監(60)に聞いた。

 県が確保している病床は490床。10日時点で入院しているのは312人で、人工呼吸器などが必要な重症が16人、酸素投与などが行われる中等症が58人。残りの238人は軽症だが、高熱や激しいせきなどで悪化の恐れがあると判断されて入院している。

 入院患者は軽症者が多いとはいえ、高齢者に感染が広がれば重症患者が急増する恐れもあり、強い危機感を持っている。760床を目指して、各医療機関に病床拡大をお願いしている。

 これとは別に、入院の必要がない無症状や軽症の患者向け宿泊施設も3カ所、838室確保した。1人暮らしでも自宅で療養すれば、買い物や外食の際に感染を広げるリスクがある。感染拡大を防ぐためにも宿泊施設に入ってほしい。

 新型コロナの影響は他の疾患にも及ぶ。感染者を受け入れる医療機関では、早期のがんなどでは手術を延期せざるを得ない場合もある。感染を恐れた受診控えが健康に与える影響も深刻だ。一人一人が基本的な感染予防の徹底を心がけてもらいたい。

 (聞き手は斉藤幸奈)

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