学生社長ゲームで後輩育成、飯塚の近畿大生が発案

西日本新聞 社会面 長 美咲

中高生楽しみながら起業学ぶ

 福岡県飯塚市の近畿大産業理工学部2年で、学生起業家の畑中海星さん(20)が、10代向けに起業について楽しみながら学べるボードゲームを発案した。社会人や学生の協力を得て作製しており、畑中さんは「起業したことで視野や人脈が広がった。経験を生かし、若手起業家を増やしていきたい」と話している。

 ボードゲームは、実際の起業の過程に近づけるため、「準備コース」と「成長コース」を設定。プレーヤーは準備コースで起業資金を集め、商品力や技術力を高めた上で、情報産業や小売業など起業する会社を選択する。成長コースでは消費税増税や疫病流行など、さまざまな出来事に対応しながら、上場したり、新たな会社を興したりして、10回目の決算時の資産総額を競う。

 畑中さんが起業したきっかけは、学生と企業、住民の交流を通し、地域活性化のアイデアを形にするのを目的に設けられた「つなぐカフェ@飯塚」(同市)の交流拠点を訪れたこと。採用コンサルティング会社社長の澤田聖士さん(31)から助言を受け、昨年末に会社を登記。小売店にキャッシュレス決済の導入を勧める事業やオンライン家庭教師などに取り組んでいる。

 「自分と同じような若い起業家を増やす仕組みをつくりたい」と考え、澤田さんに相談。つなぐカフェを利用する学生ら計6人で内容を考え、将来について具体的に考え始める中高生をターゲットに、ボードゲームを含めた起業家育成のための教材を開発した。

 教材では、お金の価値観を学ぶ授業や社会の課題を解決する商品開発の事例紹介なども盛り込んでおり、今後、つなぐカフェでのイベントでの活用や自治体向けに販売を計画している。 (長美咲)

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