「100年住める」木の家を 地元素材での建築支援 佐賀

西日本新聞 佐賀版 星野 楽

月末から見学会

 九州の林業者や森林所有者でつくるNPO法人「森林(もり)をつくろう」(神埼市脊振町)が、地元木材を使って家を建てたい人をサポートする活動に取り組んでいる。4日には佐賀市高木瀬東に木造の平屋住宅を棟上げした。同法人の佐藤和歌子理事長(40)は「施主や施工業者と力を合わせて、100年住める丈夫な家を造り上げたい」と意気込んでいる。

 佐藤さんは、林業が盛んだった神埼市脊振町出身。地元木材の良さを伝え、林業の活性化を図ろうと2005年に同法人を立ち上げた。木材や土などを使った住宅建築の支援事業を軸に、全国の大学生から木造住宅の設計プランを募るコンペや、子ども向け植林体験などに力を入れている。

 同法人の住宅は、施主が木材の選定から完成まで主体的に関わるのが特徴。九州の木材を使い、輸送コストを抑えることで、建設費も通常より2、3割安くできるという。

 今回は、佐賀市の70代夫婦と40代の娘の3人家族から依頼を受け、昨年末から設計などの話し合いを始めた。「思い出に残る家に住んでもらいたい」と佐藤さん。住宅の大黒柱には、施主が自ら伐採した福岡県那珂川市の杉を使用。壁は竹編みとしっくいで固め、金具を使わずに柱や梁(はり)を組む木造建築技術「伝統構法」を用いるなど自然素材にこだわる。家は11月末にも完成する見通し。施主の70代男性は「幼少期は木造の家で暮らしていた。木の床ははだしで歩くと気持ちいい。完成が楽しみです」と期待を膨らませる。佐藤さんは「夏は涼しく、冬は暖かいのが木造住宅の良さ。これからも県内外に活動の幅を広げていく」と語った。

 同法人は、8月末~9月末の土日、建築中の木造住宅で無料見学会を開く。予約と詳細な住所は佐藤さん=0952(65)4176=まで。

 (星野楽)

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