コロナで余った糸島カキ活用 漁師の味「ガンガン焼き」ネットで販売

西日本新聞 ふくおか都市圏版 竹森 太一

殻付きのまま急速冷凍

 福岡県糸島市志摩岐志のカキ小屋「徳栄丸」(松前美月店長)が、急速冷凍した殻付きカキを気軽に味わってもらおうと、スチール缶で蒸し焼きする「ガンガン焼き」のセットとしてオンライン販売を始めた。コロナ禍で余ってしまった養殖カキを活用。数年前から「糸島のカキ小屋では徳栄丸だけのオリジナル」として提供している“漁師の味”を「おうちごはん」やアウトドアの食卓で楽しめる。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、今年3~4月のシーズン終盤だったカキ小屋も直撃。同市産のカキは「糸島カキ」として昨年5月、特許庁の地域団体商標に登録され、漁協を挙げてPRに力を入れていたが、徳栄丸でも600人以上のキャンセルが出て、養殖カキ2トン以上が宙に浮く形となった。

 むき身や蒸しガキなどに加工して安値で業者に卸す小屋も多いが、徳栄丸は、約400キロ分を殻付きのまま急速冷凍。殻付き2キロ、むき蒸しカキ200グラムに加え、長年、助け合ってきた水産卸し業者を支援する思いもあって、北海道産の片貝ホタテ、長崎産ヒオウギ貝、オーストラリア産エビ各2個の「牡蠣のガンガン焼き」セット(送料別・税込み4340円)などを、オンラインショップで売り出した。

 「地域団体商標としてブランド強化に取り組んでいる糸島カキ。付加価値を大事にしながら、消費者に届けようと思った」と従業員の山本美希さん(36)。缶に水と酒を加え、こんろの火に20~25分程度かけるだけで、簡単に調理できるという。

 コロナ禍では、漁で捕る鮮魚の価格も下がって、魚も大量に余ったといい、マダイなど網に入る多種多様な魚を下処理の上で真空パックで急速冷凍した「おうちごはんセット」(同3240円から)なども用意。気軽に利用し、子どもにも魚に興味を持ってもらえるように、簡単調理レシピのほか、山本さん自作のイラスト入りの「ミニお魚図鑑」も一緒に配送する。徳栄丸ホームページ=http://tokueimaru.com/ (竹森太一)

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