雲仙温泉を滞在型リゾートに 観光戦略は「原点回帰」

西日本新聞 長崎・佐世保版 真弓 一夫

島原半島周遊の中核

 長崎県雲仙市の雲仙温泉の10年後を見据えた観光地づくりの指針となる市の観光戦略がこのほど策定された。これまで手薄だった地元からの集客や農林水産物の地産地消を促し、島原半島における周遊観光の中核として波及効果を半島全体に生かす滞在型リゾート像を描いている。

 市は、観光客数が5年連続で減少するなど低迷する市内の観光業界の立て直しを目標に、2019年度から3年計画で市観光戦略策定推進事業(総事業費約4900万円)を展開。観光関係者や行政でつくる市の策定委員会(委員長=宮崎高一雲仙温泉観光協会会長、17人)が、まず雲仙温泉編を策定した。

 雲仙温泉編の基本コンセプトは「雲の上の避暑地へ」。明治から戦前まで外国人観光客が長期滞在した避暑リゾート地への原点回帰を柱に、健康志向やリモートワークなど新しい需要に応える「オンリーワンの滞在型リゾート」を掲げる。

 10年後となる2030年の同温泉の観光関連売上高100億円(19年度実績は約66億円)を目標に、同温泉を含めた島原半島で「6日間滞在できる」リゾートを提唱。その実現を目指し、地元産品の使用や日本で初めて設けられた国立公園の自然の活用など六つの行動指針、雲仙再生に向けた12のプロジェクトを定めた。

 策定委員会は本年度内には小浜温泉編を策定し、島原半島全域の連携策を練り上げる。事務局の市観光物産課は「観光客が共感して協力してもらえる観光地づくりに取り組みたい」としている。 (真弓一夫)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ