どうしてこんなに暑い? 久留米市、4日連続で最高気温37度超え

西日本新聞 筑後版 玉置 采也加

有明海からの海風吹かず

 全国的に厳しい暑さが続く中、福岡県久留米市では今月16日から4日連続で最高気温が37度を超えるなど、酷暑が際立っている。理由は何なのか。専門家に聞いた。

 久留米市は6月8日から今月20日まで最高気温35度以上の猛暑日を12回観測。今月16~19日は37・3度▽37・4度▽37・8度▽37・6度と4日連続で37度を超えた。39度台を1回、38度台を7回観測した2018年には及ばないが、県内最高気温となる日も多い。

 なぜ久留米市は暑いのか。日本気象協会九州支社の松井渉気象予報士に仕組みを尋ねた。「四方を山に囲まれた盆地で、空気が滞留して気温が上昇することはよく知られています」。20日の最高気温が38・3度だった飯塚市や、38・5度だった大分県日田市などだ。

 一方、久留米市は筑後平野の約30キロ先に有明海が広がっており盆地ではない。「久留米が暑い理由の一つは、有明海からの海風が吹かないことです」と松井さんは解説する。

 通常、海面上で冷やされた空気は、熱せられた陸上の空気の下に入り込もうとして、海から陸に向かって風が起きる。陸上で暖められた空気は上昇し、空気が循環する「対流」が発生する。このため際限なく気温が上がることはない。

 「ところが有明海は浅くて狭いので海水温が上がりやすいのです」と松井さん。このため有明海上と陸上の気温差が大きくならず、海風は吹きにくい。結果として、陸上の気温は上がりやすくなる。

都市化でヒートアイランドも

 加えて都市化が進んだ久留米市は、コンクリートやアスファルトに囲まれているため起きる「ヒートアイランド現象」が気温上昇に拍車を掛ける。エアコンの排気熱などで夜間も気温は下がりにくい。さらに、東の耳納連山、北の脊振山系や朝倉市方面の山々が、冷たい風の流入を阻んでいることも理由の一つという。

 松井さんは「極端な暑さは21日でいったん収まる。しかし週明けには暑さがぶり返す恐れもある」と熱中症などへの注意を呼び掛ける。

(玉置采也加)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ