樹齢400年倉本聡さん描く 巨樹老木・皇后杉 神秘的重々しさ 権現山

 テレビドラマ「北の国から」などで知られる脚本家で、樹木などを題材とした点描画も手がける倉本聡さんが北九州市を訪れてスケッチした老木がある。

 八幡東区の皿倉山(標高622メートル)に連なる権現山(同617メートル)北面の標高450~500メートルに広がる約4ヘクタールの杉林。その中にある「巨樹老木・皇后杉」がそれだ。八幡東区役所によると、樹齢は推定400年。名前は皿倉山などに残る「神功皇后伝説」にちなんだものという。倉本さんは現地まで車で登り、皇后杉を目の前にして描いた。

 私も先日、それを見ようとふもとから登った。歩くと約1時間半で到着。皇后杉は根で地面を半ばつかむようにして天高くそびえていた。幹回りは5、6メートルほどか。表面のかなりの部分にこけが生えている。

 そばに同区役所が設置した案内板があった。「長い歴史を生き抜いてきた神秘的な重々しさを感じさせます」と記していた。確かにその通りと思った。

 倉本さんがスケッチしたのは昨年9月8日。北九州市立美術館などが主催して同美術館分館(小倉北区)で同9日から昨年10月20日まで開いた「倉本聡の仕事と点描画展」。その関連イベントである小倉でのギャラリートークを倉本さんが引きうける条件の一つとして提示したのが「古い木を見せてほしい。スケッチがしたい」だった。

 現地まで倉本さんを案内した鐘ヶ江祐二・同美術館普及課長によると、倉本さんは現地で折りたたみ椅子に座って皇后杉と向き合い、持参したスケッチ帳に鉛筆で描いた。時間にして約20分。倉本さんは「この木の持っている記憶と知識はすごいと思う」などと述べたという。

 皇后杉は、八幡東区役所などが市民投票を基に2018年に選んだ「皿倉八景」の一つにもなっている。 (西山忠宏)

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