北九州市で暮らした20代のネパール人男性が7月、母国に戻った…

西日本新聞 社会面 竹次 稔

 北九州市で暮らした20代のネパール人男性が7月、母国に戻った。日本で正社員になる、との夢はかなわなかった。4月24日付の本紙で「夢を持つ外国人 コロナで散々」と男性の境遇を紹介した。同市の企業から「正社員にする」と言われ、昨春からアルバイトを始めたが、本格就労に必要な在留資格の試験が不合格に。3月に仕事を失った。新型コロナの影響で一時、帰国もできなかった。

 以前のアルバイト先の女性が親身に相談に乗り、労働組合に駆け込んだ。労組は4月末期限のビザを短期滞在に切り替える申請を一緒に行い、この会社から引き出した見舞金で帰国費用を賄った。

 「短期滞在では生活保護も申請できず、コロナの特別定額給付金も受けられない。大使館に相談を」。市役所からはそう説明を受けたという。自治体は本当に困った外国人を支援できず、いわば民間任せ。この課題を見過ごしてはいけない。 (竹次稔)

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