生還した元特攻隊員・語り部の末吉さん追悼 訓練時の写真など60点

西日本新聞 北九州版 浜口 妙華

 元特攻隊員で語り部として活動し、今年4月に亡くなった福岡県豊前市の末吉初男さん(享年92)を追悼する「戦争の記憶展」が、同市八屋の市立埋蔵文化財センターで開かれている。末吉さんの戦時中の写真や資料など約60点が並ぶ。11月1日まで。入場無料。

 末吉さんは、16歳で大刀洗陸軍飛行学校甘木生徒隊に入学し、訓練を受けた後、特別攻撃隊「誠121飛行隊」に所属。18歳の時に沖縄に出撃したが、エンジンの不調で石垣島に不時着したのち、生還した。戦後70年を機に約5年間、語り部として学校などで戦争を知らない世代に経験を伝えてきた。

 記憶展では、甘木生徒隊でのグライダー訓練や卒業写真のほか、末吉さんが家族に充てた手紙や「毎日忘れん初男さんへ」と書かれた母からの手紙なども展示。このほか、大刀洗飛行場への空襲と被害の写真や、自分の髪と爪を切って遺骨代わりに家族に送った封筒、生前末吉さんが語り部をする様子を記録した資料などもある。

 午前9時から午後5時(入館は午後4時半)。月曜日休館(月曜が祝日の場合は翌日)。同センター=0979(82)5287。 (浜口妙華)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ