児童もつらいよ こども居酒屋でコロナ禍の憂さ晴らし

西日本新聞 ふくおか都市圏版 横田 理美

持ち帰り自宅で「乾杯」

 児童に放課後の居場所を提供する福岡市南区のレンタルスペース「学び舎しおらぼ」は30日、同区の西鉄大橋駅西口広場で屋外イベント「こども居酒屋」を開く。対象は、コロナ禍で思い切り遊んだり学んだりできない子どもたち300人。ビールに似せた炭酸飲料や居酒屋料理を無料で持ち帰り、自宅で“乾杯”して憂さ晴らしをしてもらう。

 しおらぼは、近くの玉川小の下校時刻に合わせダンスや書道などの習い事教室を催すが、新型コロナウイルスの感染拡大で営業を自粛し、廃業の危機に直面。代表の木下夕紀さん(40)が5月にインターネット上で寄付を募ると、活動に共感した子育て世帯や企業から157万円が集まった。再起に合わせ「今こそ地域に恩返しを」と、地域住民らと協力し子ども居酒屋を企画した。

 当初は広場で一斉に乾杯する計画だったが、感染防止のためテークアウト方式に変更。開始時刻を午後4時~6時半で30分ごとに区切り、各回の入場を事前予約と当日券の25人ずつに制限する。会場で居酒屋風ののれんをくぐったら、ドライブスルーならぬウオークスルーで楽しんでもらう。

 企画に賛同した友桝飲料(佐賀県小城市)が「こどもびいる」を無償提供。地元の居酒屋が腕を振るうおつまみと地元事業者の選べるスイーツは、ともに寄付金を活用した。このほか、千鳥足のサラリーマンがひもでぶら下げたような「酔っぱらい土産」や、記念撮影ブースも用意する。

 子どもたちがはしゃぎそうな仕掛けが盛りだくさんだが、木下さんは「密を避けるため、鳴子やうちわを使って無言でせかします」とにやり。「この日ばかりは暗く考えず、『居酒屋なのに乾杯なしかよ!』と、この異常事態を面白がってほしい」。2児の母としての親心だ。

 予約や詳細確認はしおらぼのホームページで。荒天時は9月6日に延期する。しおらぼ=092(408)2725。 (横田理美)

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