ふるさと納税でたんす再生 家具の産地、返礼で「環境の街」アピール

西日本新聞 社会面 室中 誠司

福岡・大木町

 福岡県大木町が、ふるさと納税への返礼として、キリ製などのたんすの修繕・再生を始めた。町内のたんす製造販売「総桐箪笥(きりたんす)和光」の協力を得て、ごみの再資源化などで循環型社会を目指す「もったいない宣言」(2008年)をした同町らしい返礼メニューを考案した。

 ふるさと納税を巡っては、高額の返礼品を取りそろえて寄付を募る競争が過熱したことなどを受け、近年は宿泊体験や特産品作りといった「コト消費」を取り入れる自治体が増えている。同町によると、修理関係の返礼としては、包丁研ぎや住宅リフォームなどの例が他自治体にあるが、伝統工芸の技術が必要なたんすなどの修繕・再生は珍しいという。

 和光は年間100件ほど傷ついたたんすを修繕、再生している。板や取っ手の金具などを磨き直すと、見違えるようになるという。加島功一社長は「たんすを大事に使ってほしい私たちの願いと、物を贈るだけではない返礼を探った町の考えが一致した」と話す。町も「資源を無駄にしないという町の活動を内外にPRできれば」と期待する。

 寄付者と町、和光が事前に写真などで素材や傷み具合を確認。費用を見積もって寄付額を決める。キリは65万円から、ケヤキ・クスは70万円から、漆塗りは85万円から。運搬費は町が負担する。大木町企画課=0944(32)1036。(室中誠司)

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