小郡市苦悩 7月から感染者急増 人口比突出 交流人口の多さ一因?

西日本新聞 筑後版 内田 完爾

 累計40人超

 新型コロナウイルス感染が福岡県内でも再拡大する中、小郡市では7月下旬以降に感染者が急増し累計40人を超えた。人口比でみると筑後地区の自治体の中では「突出して多い」(市子ども・健康部)状況。福岡、久留米両市のベッドタウンで市外との交流人口が多いことも一因と見られる。小郡三井医師会は「通勤通学世代による家庭内への持ち込みに気をつけてほしい」と注意を呼び掛ける。

 小郡市内在住者の感染が初めて確認されたのは4月12日。以後3カ月以上確認されなかったが、7月24日に2例目が公表されると7月は計13人、8月は20日までで計30人と急増。累計は44人となった。

 市の人口は6万人弱で、通勤通学者の3分の2が市外に出る典型的なベッドタウン。他都市でクラスター(感染者集団)が発生しているような目立った「夜の街」はない。感染拡大の理由として考えられるのは、都市部からのウイルス持ち込みだ。

 県の発表を基にした市の集計では、年齢構成別では20代が最多の10人。30代と50代が各8人で続く。70代以上は1人だけで、10代未満はゼロ。職業別では会社員が最多の21人、学生8人と、通勤通学世代が多い。

   ◇    ◇

 小郡三井医師会も危機感を強める。島田昇二郎会長は、家族間の感染例があったことから「家庭内でも油断せず、しばらくは食事も時間差で別々に取り、だんらんの際はマスクをしてほしい」と呼び掛ける。PCR検査の依頼も急増しており、医師会も、市内の検査体制の強化に取り組む。

 一方で久留米医療圏は、人口当たりの医療機関の数や病床数が全国トップレベルという強みもある。島田会長は「他市と比べ、小郡がとりわけ危険というわけではないが、発熱の際は必ず来院前に電話を入れて、余裕を持って昼間に来てほしい」と話した。 (内田完爾)

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