大牟田の豪雨災害検証委が初会合 12月に結果提言 被災地を視察

西日本新聞 総合面筑後版 立山 和久

 福岡県大牟田市で7月に起きた豪雨被害の原因究明や市の対応について検証する「7月豪雨災害検証委員会」の初会合が25日、市役所であり、河川工学や環境防災などの専門家5人が委員に選任された。委員長には福岡大工学部社会デザイン工学科の渡辺亮一教授が選ばれた。

 今後、月1回の会合を予定し、12月に関好孝市長に検証結果を提言する。

 初日は、豪雨時の気象状況や、被害が大きかった三川地区ポンプ場の排水能力などを、福岡管区気象台の職員や市の担当者が説明。その後、ポンプ場や避難所などを現地視察した。

 同市では、7月の豪雨で2人が死亡し、半壊家屋が千世帯を超えた。 (立山和久)

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 市民「被災者の声聞いて」

 大牟田市で7月に発生した豪雨被害を検証する「7月豪雨災害検証委員会」の初会合が市役所であった25日。関好孝市長は冒頭に「市の防災・減災に結びつく提言をお願いしたい」とあいさつした。傍聴した市民は「被災者の意見を聞いてほしい」と話した。

 委員はいずれも専門家で、関西大環境都市工学部の尾崎平准教授▽京都大防災研究所の川池健司准教授▽日本下水道新技術機構の塩路勝久専務理事▽国土技術政策総合研究所の横田敏宏研究官▽福岡大工学部の渡辺亮一教授の5人。渡辺教授が委員長に選ばれた。

 初会合では市の担当者が、被害状況や三川地区ポンプ場の排水能力などを説明した。委員は「ポンプの電源を切ったことを市民に伝えたのか」「排水ポンプの下水管の能力は」などと積極的に質問していた。

 会場では定員20人の傍聴席で市民ら11人がやりとりを聞いた。同市三里町の自営業男性(66)は「被災者の意見をしっかり聞いて議論してほしい」と注文を付けた。

 この日は三川地区公民館やポンプ場も現地視察。渡辺委員長は「ポンプ排水だけでは限界がある。スムーズに避難して被害を最小限に抑える今後の方策などを総合的に議論したい」と話した。 (立山和久)

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