エンディングノート作製 空き家解消狙い 高齢者に配布 基山町

西日本新聞 佐賀版 杉野 斗志彦

 もしもの時、残された家族や友人に思いを伝える「マイエンディングノート」を佐賀県基山町が作製し、町内の高齢者向けに無料配布している。自宅などの所有財産について改めて考えてもらい、空き家問題の解消につなげる狙いがある。

 町定住促進課によると、町内の空き家は178軒(5月現在)で近年横ばいだが、所有者不明の空き家は増加傾向にある。本年度、「崩れて危ない」などの相談があった空き家7軒のうち2軒は相続者が不明で、対応できない状況が続いているという。

 ノートはA4判16ページ。遺言書と違い法的効力はないが、思い出や趣味のほか、延命治療の希望、緊急時の連絡先リスト、家系図、不動産や預貯金といった財産などを書き込める。

 900冊作製したが、町内の司法書士や建設会社などの広告を載せたことで、町の費用負担はなかった。希望する高齢者には1人1冊、同課か町福祉課で配布する。

 町定住促進課は「生前に財産を整理し、自宅の贈与などを考えるきっかけにしてほしい。10年後、15年後の空き家問題の予防につながれば」と期待している。 (杉野斗志彦)

佐賀県の天気予報

PR

佐賀 アクセスランキング

PR

注目のテーマ