タヌキのようなアヤメのような…長崎県絶滅危惧種の花、順調に育つ

西日本新聞 長崎・佐世保版 野田 範子

 長崎県五島市岐宿町寺脇地区で県の絶滅危惧種タヌキアヤメが、小さな黄色い花を咲かせている。昨年3月、市内の農地整備計画地に自生していた約70株を保存したいと地区の住民らが田んぼだった場所に移植した。管理をする住民の一人、中村利夫さん(71)は「初めてのことでどうなるか心配だったが、順調に育ってうれしい」と話す。

 移植を県に相談した鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンターの出口敏也さん(56)によると、名前はタヌキのような白い毛と、アヤメのような平たい葉を持つことが由来とされる。中国やマレーシアに分布し、北限地と知られる五島市では数カ所で自生が確認されている。

 この寺脇地区のタヌキアヤメは、住民らの管理のおかげで、通常よりよく育ち、大きなものは約1.8メートルあり、直径約2センチの花を咲かせている。9月末ごろまで見られるという。

(野田範子)

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