あの日、何を報じたか1945/8/30【学に活かせ尊徳精神 考え直そう「偉い人」の観念】西日本新聞の紙面から

西日本新聞 福間 慎一

 〈新生日本を培う教育の進路〉と題した特集。〈逆転の怒濤を浴びた教育界の今後の構想を関係方面に聞いてみよう〉として、現場での学校再開の方針などをまとめた。

 精神文化に関して、記事はこう提言している。

 (二宮)尊徳翁に科学の強みを加えた現代の金次郎を育成することこそ波乱多い現今の教育界を司る教育者たちの使命ではないか〉

 この記事では「偉い人」の定義を変える必要がある、とも訴えている。

 〈大将か役人か、金持ちか…。何になるのが偉いのか。一体偉いとは何が偉いのか、こうした反省は教育の再出発を前にして師も弟子もとっくりと考えておかねばならない〉

 別の記事では、福岡県内の都市部で休校している中等学校、国民学校が9月1日に再開することを紹介。福岡市内の国民学校初等科については〈当分の間午前中のみで、教科書の新しいものができるまで従来のものを用いる〉としている。

 添えられた大きな写真は、博多駅を清掃する女性たち。〈戦災の街はとかく雑然として汚れがちだが、もはや戦塵は一刻も早く拭い去られなければならない〉として、駅では〈「清潔フォーム」を励行、少しでもプラットフォームが汚れたら女子勤務員らが寸暇を割いてかいがいしく清掃に励んでいる〉と紹介した。(福間慎一)

   ◇    ◇

 〈〉の部分は当時の記事から引用。できるだけ原文のまま掲載。

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ