なぜ?J2ギラヴァンツ8連勝 「対戦相手を上回るもの」とは

西日本新聞 北九州版

 23日に行われたJ2リーグ第14節の東京ヴェルディ戦は、オウンゴールで先制を許すも、町野修斗選手(20)の2ゴールで逆転勝利。暫定2位をキープし、8連勝した。クラブ連勝記録を更新し続けているギラヴァンツ北九州の絶好調の理由は何だろうか。

 「すべてがうまく行っている」からこその8連勝ではあるが、ゲームでは対戦相手を何らかの形で上回らないと勝利を手にすることはできない。今回は北九州にある「相手を上回るモノ」は何なのかを“ギ論”していきたい。

 東京V戦で際立ったのは「強度」と「スピード」だった。相手のボールホルダーに対しての守備が甘ければボールは奪えないし、簡単にかわされて前方への危険なパスを通される。しかし、強くて速い寄せができれば、仮にボールを奪えなくても、パスコースが限定されているから、味方がインターセプトしやすい状況になる。

 東京Vは個人技に優れるチームだが、ボールを保持しながら相手を圧倒するというスタイルは、ほとんど披露できず、試合時間のほとんどを守備に割いた。それは北九州の守備の強度とスピードに屈したからだ。

 では攻撃面ではどうか。単純にカウンター時に相手ゴールに向かってボールを運ぶスピードとパワーはもちろん光るが、注目したいのは判断のスピードだ。どこにパスを出せばいいのか、どこに向かってドリブルをすればいいのか。あるいは今はパスを出すべきかシュートを打つべきか。その判断が速いから相手の守備が効かない状況になる。ボール保持率において東京Vを圧倒した理由はそこにあったように思える。

 攻守それぞれで高い強度とスピード感が出せるのは、フィジカル要素も関係するが、何よりも各選手に迷いがないことが大きい。迷いがないから相手ボールに強く、速く寄せられる。

 迷いがないから積極的に仕掛けるプレーができ、また的確な判断をスピーディーに行えるのだ。

 では、なぜ迷わないのか。チームとしての戦略、戦術、意思疎通が徹底され、失敗しても味方のカバーがあるという信頼感があるから。結果を出すことで、信頼感がさらに高まる好循環が迷いを払拭(ふっしょく)していると考えるが、いかがだろうか。

 29日の10位・ジェフユナイテッド千葉戦は、ぜひ強度とスピードに注目を。

 (フリーライター・エディター 島田徹)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ