芦北舞台の人気釣り漫画 復興に一役 餌箱や塩せんべいにイラスト

西日本新聞 熊本版 村田 直隆

 「放課後ていぼう日誌」登場の釣具店支援 ふるさと納税続々

 今春からテレビアニメ化された熊本県芦北町が舞台の人気釣り漫画「放課後ていぼう日誌」(秋田書店)が、7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた町の復興に力を与えている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光振興につなげられないもどかしさを抱える中、ファンからは応援メッセージやふるさと納税による寄付が寄せられている。

 同作は漫画家小坂泰之さんが手掛け、2017年に「月刊ヤングチャンピオン烈」で連載スタート。女子高校生たちが部活で釣りを楽しむ青春ストーリーで、同町の街並みや海岸線の風景が丁寧に描かれている。

 4月にアニメ放送が始まるも、コロナ禍で制作ができず第3話で中断。7月上旬から再開が決まり、町はファンの来訪を期待していたが、豪雨で被災し観光振興に注力することが困難になった。

 そんな中、再開したアニメの初回冒頭に、被害者へのお見舞いと被害の沈静化を祈るテロップが流れた。このメッセージで、物語の舞台が芦北町だと知った視聴者も多く、ツイッターなどで被害を心配する声が上がり、町へのふるさと納税も相次いでいる。

 作中に登場し、豪雨で浸水した釣具店「てんぐや」(同町芦北)にも県内のファンが訪問。冷凍ケースや釣り具が泥水に漬かったが、泥を拭き取って買い取ってくれた。県外の人からは、店のフェイスブックに「コロナ禍で応援に行けないが、頑張ってください」といったコメントが多く寄せられたという。

 店は今月1日から営業を再開。漫画のキャラクターをあしらった餌箱が売り上げに貢献しているほか、出版社の協力を得て関連グッズの委託販売も始める。スタッフの溝部貴志さん(29)は「漫画の影響力の大きさに驚いた。応援してもらいうれしい」と感謝する。

 町も今月上旬、漫画のイラストをプリントした「塩せんべい」を開発。町観光協会のホームページに作品で描かれた風景と現地の写真を掲載する企画も検討中だ。町商工観光課は「コロナ禍で大手を振って観光客誘致に取り組みづらい状況ではあるが、作品を活用させてもらいながら、徐々に町を盛り上げていきたい」としている。 (村田直隆)

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