ポスト安倍推しの理由は 誠実、外交、物腰、若さ あな特アンケ

西日本新聞 社会面 梅沢 平 御厨 尚陽 黒田 加那

 議員内の選考に注文も

 安倍晋三首相の辞任表明を受けて、後継の「ポスト安倍」を巡る動きが活発化している。西日本新聞「あなたの特命取材班」は無料通信アプリLINE(ライン)でつながる「あな特通信員」に行ったアンケートを基に、ポスト安倍候補とされる政治家を推す理由と総裁選の在り方に関して、改めて通信員に聞いた。

 28日のアンケートでは、全国の通信員約1万3千人のうち約2040人が回答。ポスト安倍と目される人のうち誰が次期首相にふさわしいかを尋ね、自民党元幹事長の石破茂氏がトップ、防衛相の河野太郎氏が2位に付け、官房長官の菅義偉氏と環境相の小泉進次郎氏がほぼ横並びだった。

 「最も安倍首相との距離が遠く、誠実そう」。長崎市の大学職員阿部明恵さん(57)は石破氏に“1票”。安倍政権で党幹事長、地方創生相を歴任した石破氏だが、その後距離を置いたことが強みになっているようだ。福岡県古賀市の女性会社経営者(37)も「奇抜な政策でリーダーシップを取って」と刷新を望む。長崎県佐世保市の男子高専生(19)は「地方経済の活性化が大事。石破さんは地方を大切にしてくれそう」。

 外相も経験した河野氏は、率直な物言いや会員制交流サイト(SNS)での発信が好感を呼ぶ。ツイッターをフォローする会社経営清水宏晃さん(36)=北九州市小倉北区=は「国内外で立場にとらわれず意見を言える。憲法改正や拉致問題の解決を目指して」とエール。「外交で強気だけでなく論理的に主張する」と福岡県古賀市のパート女性(35)も賛同する。

 「令和おじさん」でブレークした菅氏は7年8カ月の長期政権を支え、政策の継続性が見込める。大分県由布市の畜産業近藤俊郎さん(49)は「落ち着いた物腰。秋田県出身で畜産農家の気持ちも分かってくれるのでは」。父親譲りの弁舌が人気の小泉氏の武器は「若さ」だ。「政治も世代交代が必要で派閥にとらわれない政治ができる」と福岡市博多区の会社員杉本つぐみさん(44)。「若いエネルギーでコロナ禍の難局を乗り越えられる」との声も。

 永田町で有力候補として名前が挙がる党政調会長の岸田文雄氏。通信員からの“得票”は伸び悩んだが、福岡県小郡市の川口重夫さん(72)は「外相経験や党内のまとめ役としての手腕を生かしてほしい」と手堅さに期待を寄せた。

 総裁選は国会議員と党員・党友による投票で決める方式と、緊急時に両院議員総会で国会議員と都道府県連の票だけで選ぶやり方がある。今回は「時間がかからない」と両院議員総会での選出が有力とされる。

 「緊急事態だから仕方ない」「課題山積で政治空白をつくらないことが大事」と理解を示す意見がある一方、福岡県春日市の男性(58)は訴える。「広く意見が反映される方が良い。一国のリーダーを選ぶのには、時間をかけてもいい」

(梅沢平、御厨尚陽、黒田加那)

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