「ダムありき」県に抗議 市民団体が検証委に住民参加要請

 国と県、球磨川流域12市町村による7月豪雨の検証委員会を巡り、熊本県内の市民団体が31日、県庁を訪れ、建設中止となっている川辺川ダムを「選択肢の一つ」とする委員会の姿勢について「ダムありきの検証が流域住民を危険にさらす」と抗議。ダムのリスク面の検証や検証委への住民参加など9項目の「提言」を文書で提出した。

 文書は「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」の中島康代表(80)ら3団体の連名。住民不在の検証に懸念を示し、「住民への説明責任と合意形成のプロセスを放棄した検証委の進め方は再び流域に対立と混乱をもたらす」と主張した。

 その上で、7月の豪雨をもたらした線状降水帯について「どの河川、どの支流に水量が集中し、どうピーク流量を算出したのか」といった災害の様相の検証を要請。ダムの構造的なリスクや、地域ごとに異なる水害発生の要因についても検証するよう求めた。

 市民団体側は「被災地の声を聞かずに検証ができるのか」「ダムのデメリットも検証しないと市町村長は判断できない」と指摘。県河川課と球磨川流域復興局、川辺川ダム総合対策課の職員が受け取り、「知事に伝える」と応じた。 (古川努)

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