豪雨予測、福岡に最新レーダー 東京に続き2ヵ所目

西日本新聞 総合面 鶴 加寿子

気象庁、九州北部災害相次ぎ

 気象庁は豪雨の監視能力を強化するため、福岡、佐賀両県境の脊振山に設置している福岡気象レーダーを来年1月にも最新型に更新する。2種類の電波を垂直、水平方向に同時に発射することで、これまで分からなかった雲の中の雨粒の大きさや形を把握でき、予報の精度向上につながるという。最新型の導入は全国20カ所のうち、今年3月に運用開始した東京気象レーダー(千葉県)に次いで2カ所目。福岡の更新は約11年ぶりとなる。

 7月豪雨でも予測の難しさが浮かび上がった線状降水帯による豪雨について、国は発生の半日前に警戒情報を発する体制の2030年完成を目指す。観測技術の向上に向け、全国のレーダーを順次、更新して観測機能を高度化する方針。より正確な予報と、迅速な防災情報の提供につなげたい考えだ。

 福岡気象レーダーの観測エリアである九州北部では12年の九州北部豪雨、17年の九州豪雨と豪雨災害が相次ぎ、気象庁は福岡を優先することにした。18年の西日本豪雨で大きな被害が出た広島、既存施設が老朽化した仙台の両レーダーも福岡と同時期に更新する。

 気象レーダーは、アンテナを回転させながら電波を発射し、半径数百キロ圏内の雨を観測する。発射した電波が戻ってくるまでの時間から雨までの距離を測り、戻ってきた電波の強さから雨の強さが分かる。

 最新型は「二重偏波気象ドップラーレーダー」。発射する電波が従来の1種類から2種類に増え、雨の強さをより正確に把握でき、線状降水帯など局地的な大雨の観測や予測、積乱雲の盛衰予測に役立つ。雲の中の粒子が雨、雪、ひょう、あられのどの種類かも調べられるようになる。アンテナの回転速度が上がり、観測に要する時間が半減する利点もあるという。

 気象庁は「九州南部をカバーする種子島気象レーダー(鹿児島県)についても早めに更新したい」としている。 (鶴加寿子)

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