台風9号で五島の民家倒壊 長崎県内で7人けが

西日本新聞 長崎・佐世保版

 台風9号による強風の影響で、長崎県内では3日、佐世保市や新上五島町などで計7人のけがが確認された。五島市では民家が倒壊する被害があり、停電はピーク時には県内で13万5600世帯に上った。住民たちには9号に続き、九州に接近する台風10号の被害に不安が広がっている。

 佐世保市では県内で最も多い3人がけが。駐車場の屋根が飛ばされ、隣接するアパートの壁にぶつかり穴があき、室内のカーテンレールが落ちて住民の60代女性が足首をけが。30代男性と10代女性も負傷した。

 そのほか、新上五島町で2人、五島、対馬市で各1人ずつがけがをした。

 五島市では、市道に船が打ち上げられたり、築約50年の木造の民家が倒壊したりした。住民の60代男性は風で家がぐらつき、向かいに所有するもう一つの家に逃げて無事。男性は「早く逃げて良かったが、壊れた家の後片付けをしなければならず、台風10号への備えも必要で大変」と話した。

 最大瞬間風速40・1メートルを記録した壱岐市では、収穫が始まったばかりの「壱岐オリーブ園」で一部のオリーブの実が落ち、木が根元から倒れた。園では幹や枝をバンドで固定するなど備えたが「予想を超える強い風が吹いた。10年かけて育ててたのでショック」と立山明徳社長は肩を落とした。

 交通網も一時まひ。JR九州は県内全線で線路の倒木などの確認に追われ午前10時ごろに運転再開。松浦鉄道は一部踏切の破損や倒木があり朝から運転を見合わせ、3日午後6時40分すぎに全線復旧した。

 佐世保市宇久島の宇久平港では、高速船が離発着する浮き桟橋の接続部分が外れた。県北振興局によると、復旧のめどは立たず、運航する九州商船は当面、宇久平港への寄港を見送るという。

 気象庁によると台風10号は6~7日にかけて九州に接近するとみられ、最大級の警戒を呼びかけている。

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